ちなみに家族は妻と、子供が二人います。うちの社員も家庭がある人が多いです。
今でこそ、年商1億まであともう少し。目指せるところまで来ています。社員も徐々に増えてきてくれて、その社員達が、私が苦手なところもカバーしてくれながら、頑張ってくれてるからこそ、この年商1億円というのを、目標にすることが出来ています。今でも成長中です。私も会社も。そして社員も。もっともっと上を目指したい。「塗装」と言ったら「八戸ペイント」と皆がなるまで会社を成長させたいですね。
会社が軌道に乗ってきたので、社員も募集できて、社員にも給料をきちんと払えて、前に進めているのですが、3年程前までは少し大変でしたね。
前は、下請け工事しかやっていなかったんです。それでトラックとか防水の機械とか、設備投資でお金を使って、首都圏の方で事業を展開したんですよ。
ですが…全然、ダメでした。東京とか神奈川、大阪、兵庫にも行って、大きい防水会社の下に入って、死にもの狂いでやったけど、全然ダメ。
こっちから社員も連れて行ってたんですが、とにかく給料は赤字覚悟で絶対払うから、君たちもガンバレみたいな感じで、お金を渡しておけば、何とかなるだろうみたいな、ところがあったんですね。
今思うと、それがダメだった。お金は大事だけど、お金だけでは、人はついて来ません。当然ですよね。
不満だらけで人はバンバン辞めるし、借金はできるし。でもそういう時って、もう自分のことでいっぱいいっぱいで、何が悪いのか、分からなかったんですよね。何もかも、ダメダメ。さすがに、落ち込みましたね。
本当に、社員も辞めて辞めて、どうしようもなくなったとき、妻から「また二人からやればいいじゃない」と言ってもらったんですよ。良い妻ですよ。本当に。でも、そういうときって、「お前に何が分かるんだ」って思うくらい、追い詰められてて。妻の温かい言葉さえ、受け取れられないくらい。
ある日、塗魂ペインターズという塗装工団体の広告見た時に、「みんな笑ってるな」と思ったんです。で、塗装でこの状態から脱するために、じゃあ具体的にどうしようかと思って、アドバイスを乞うたんです。
それで、1億円を目標にするなら、元請けになるしかない、広告を売って、自分の顔を売っていきなさいと。スケールデカいなと思いましたよ。4000万円から1億って。
踏み出すのは怖かったけど、元請けになったことで、宣伝を頑張って、どんどん案件が増えていきました。やれることは、全部やりました。
そのあと気付いたんですよね。労働環境とか、社員のモチベーションとか、何に向かってやってんのかとか、そういうのを、もっともっと大事にしようと。
それで、私達は、今がある。目標の一億に、手届きそうな感じです。
社内環境については、塗装は不安定と思ってる人が多いから、月給制にしました。あと、冬場は、仕事が薄いんです。薄ければ、できるときにやって、同じように、月給制で払えるように、社員に全部還元してます。
売上がぐんぐん上がる魔法のような方法は存在しません。社員ありき、お客様ありきで成り立ちます。
下請けを徐々に減らして、地元の人から、直接仕事を貰う、信頼してもらう、社員のモチベーションを維持する、感謝する、こういうことに、今私は注力しています。